■自機を自由に操り、さらに正確にパターンをトレースし、などのマニューバーはそれ自体、楽しいものです。
■Steep Turn は免許取得訓練中でも行うし、その後も、飛行機を借りる場合のCheck out
(技量確認)でも行う基本技です。
Steep Turn は機体を45度にバンクさせて8の字形に飛ぶ訓練ですが、Gがかかって体重が増し、操作する腕も重くなるし、ウィンドウの
景色は、水平線が相当傾く、非日常なエキサイティング体験です。
<右の写真をクリックすると、動画を見ることが出来ます。size 3.4MB>
■
行き着くところ、宙返りや背面飛行などのアクロバット飛行も体験できます。 写真の機体はPitts というアクロバット飛行によく
使われえる機体です。私の訓練したRedlands 空港にもAerobatic
Flight を教えてくれる学校があり、私のパイロットの友人(先輩)が毎年訪米しては楽しんでいます。また、LA空港のそばにある、
Hawthorne空港にあるスクールでも、Aerobatic
Training を行っています。
(私は、酔いそうなので、当面チャレンジしないつもり・・・。でも1回くらい背面飛行などを体験していみたいな-・・・・)
<右の写真をクリックすると大きな画面で見ることが出来ます>
■ 2008年8月21日(木) Spin を体験!!
14時からCessna-152/N67361で、Flight Review の2日目。テーマはSpin Awarenessということにしてもらった。
空港ロビー前のテラスで、SpinについてBriefingを受ける。「Jamesに実際に示してもらい、自分もやりたい。またビデオをとりたい」
と依頼したが、私にやらせるのはまずい風な??態度で、OKとは言ってくれなかった。March東の訓練空域に向かい、5500ftまで上昇、
そこから4000ftまでの間にリカバリーする。今日は燃料満タンで乗員2人、温度は高いし、やや湿度も高いらしく(ヘイズも湿度に関係
?)エンジン性能が上がらないので上昇にかなりの時間が掛かった。March
ApproachにJamesがコンタクト、いよいよ開始。
左右それぞれクリーンに決めるべくJamesがトライするが、1回おきくらいにしかSpinに入れない。「152はutility classでspinは
可能だが、安定性が極めてよい機体で、スピンにいれ持続させるのが大変」とのJamesの説明(言い訳?)
それはともかく、スピンに入ると地面の回転が極めて速く、それも、時間がたつと速くなる。殆ど垂直降下にちかい状態で地面に向かい、
そこから反対ラダーでスピン停止、さらにノーズアップ、パワーオンでリカバリーになる。垂直降下スピン中は、なんと背中に冷や汗が
噴出し、気分が悪くなる。そこからノーズを引き上げている間の下向きGもかなり大きい。実際、最後にビデオ撮影を依頼したときは、
引き上げGでビデオを支える腕の重さに思わずワオーと声を出したくらいだった。これはたまらん、と感じて、自ら「自分はスピンはや
らない」と申し出てビデオ撮影となったが、左右スピンとビデオで右向きクリーンスピンで、3回くらいやられると、気分はますます悪化、
背中はびっしょり、暑さでない発汗。こんな気分になったのは、グライダー体験飛行で、サーマルキャッチでのスティープターン体験
以来だ。
帰路、"My control"でRedlands空港に戻って、他機がダウンウインドで競合。先方が高性能機ということで、先にいってもら
うために、変形ダウンウインドとなった。着陸フレアで大きく揺れ、また右に向き、ロールが大きくなったので"Go
Around!"を宣言して再トライ。Jamesが、私の肩をゲンコツでたたいて"Hey, Are you all right?""Yes!"と答え
はしたが、先ほどのスピンショックが残っていたのは確か。2度目の着陸も滑走路上で乱れ、Jamesがアシスト、やっとまともに降りられた。
今日の体験は大変貴重!手馴れた152の操縦にも影響するくらい、予想を超えたインパクト。あとまで影響を引きずるショックの大き
さだった。
<右上の写真をクリックすると、動画を見ることが出来ます。size 3.7MB>