- - - Takeoff Runway 26 - - -          EnjoySky! へ

Cessna 172 Piper PA28R

EnjoySky-2 いろいろな飛行機を操縦したい

Diamond DA20-A1

Cessna やPiper など歴史ある定番機に対し、比較的最近現れた飛行機は、コンポジット構造の滑らかなスキンを持っている。なかでも訓練機に採用されているDiamond KATANA DA20-A1,-C1は、 グライダー発の設計思想で、優雅なシルエット、低翼の標準的な形状。コックピットはキャノピー構造なので、視界抜群。是非トライしたい飛行機。

2007年9月にLos Angeles のTorrance空港でDA20-A1に初めて乗ってみました。(右写真はTorrance空港の入り口からコントロールタワーを見る)


飛行しての印象

・機体に近づくと、スリムな機体(fuselage)後半に比べ大き目のキャビンが印象的で、ワクワクしてくる。
・2人乗りの、キャビン着座姿勢は、スポーツカーを思わせるかなりな後傾姿勢。
 シートはボディに一体で、位置高さ等の調整は出来ないが、ラダーペダル位置が可動で、最適位置に調整できて
 大変よい。
・ドアはなく、一体成型のアクリル製キャノピーが上うしろに跳ね上がって開く。ピラーなどが一切ないので視界は
 素晴らしい。Long Beech南の海上で、Check out 技量確認を受けたが、洋上での景観は、天気もよく抜群のもの
 だった。
・乗り降りは機体サイドに下がったステップから入り込むが、大変。
・操縦性は一言で言うと、軽快。操縦操作は軽いし、機体のレスポンスが良く、操縦していて楽しい機体。
 Cessna 152 も応答はよいが、Diamond DA20-A1はそれ以上。
・コントロールスティック機は初めてで、これを左に持ち操縦するが、Cessna 等のコントロールヨークに比べ動作が
 軽く、中立位置がわかりにくい。初めは心もとなかったが直ぐ馴れた。スティック上部のグリップにあるマイクスイッ
 チは、とても使いやすい。
・着陸時、フレアアウト後の挙動は低翼機らしく、滑走路上を極めて低高度で滑空、維持させて着地を待つ。
・こんな小型機だが、大型機のような、スロットル、プロペラ速度、電動トリム制御スイッチの3つを束ねたコントロー
 ルユニット(Quadrant)に右手をおいて、それぞれのレバー、スイッチで調整する。
・混合気制御が不要なのは、とても楽。ただし、昔のクルマについていたとおなじChoke(始動時に気化器からの混
 合気を濃くする装置)が装備されており、エンジン始動時のみではあるけれど少々煩わしい。
・エンジンは80hpだが若干パワー不足。海面高度近辺からの上昇でも上昇率が低いし、上空へ行くともっと顕著に
 なる。やはり、後継モデルDA20-C1の125hp が欲しくなる。
・失速特性は、警報がなって、さらに減速していくとバフェット(翼の振動)がはっきり認識される。Cessna 152 では
 これほどのバフェットはなかった。さらに減速していってもノーズをガクンと落とすような失速には入らず、穏やかな
 ストール特性だ。

乗員数    2人乗り
全幅     10.84m (35'7")
全長      7.17m (23'6")
標準空重量    
最大貨物重量   20Kg (44Lbs)
最大離陸重量  730Kg (1609Lbs)
<Data: Diamond DA20-A1>

サイズは、Cessna 172(160馬力) とほぼ同等翼長、全長は1m短い。80馬力エンジンで、2人乗り、最大離陸重量730Kgを支えている。

低翼、T型尾翼。グラスファイバーコンポジット(GFRP)機体で、部分カーボンファイバー(CFRP)強化の、滑らかで美しい機体。
FRPボディでは世界一の機数。翼端のひねり(Vortips)で、低速でのエルロンの利きを良くしている。
翼型は独自の高揚力、低抵抗の層流翼。


本図はAviation Supplies & Academics社のDiamond Katana DA20から。


         計器・操作盤
コントロールヨークがないので、スッキリしているが
流麗な外観に比べ、無機的で味気ない。

          コックピット
キャプテン側、コパイロット側の両方にコントロールスティック。グライダーと同型式。センターにスロットルレバー、プロペラ速度コントロールのレバー、 トリムスイッチを納めたthrottle quadrant が見える。

歴史と基本仕様、性能

Katanaは、ベースとなったMotorglider HK.36 Super Dimona から発展して、3輪式Landing Gearを装備した2座席、訓練機・ライトツーリング機として、1991年に初飛行した。1994年に米国・カナダで型式認定を取得、現在カナダで生産されている。

model:DA20-A1 model name:Katanaは、Rotax 912 エンジン80hpを搭載した。1997年からはTeledyne Continental IO-240-Bエンジン、125hpが搭載されたDA20-C1が導入された。両モデルともKatana と呼ばれたようだが、現在2007年のDiamond Aircraft社のラインナップにはDA20-C1 Eclipse という名称が与えられておりDA20-A1というmodelも、Katana という名前も見当たらない。

1998年時点で、約400機のKatanaが世界で活躍、その後のDA20-C1のデータを加えると800機程度になると推測される。

<DA20-A1 Katana>
・エンジン:Bombardier Rotax 912 F3 自然吸気/プロペラ減速駆動・減速比2.271/部分水冷+空冷/水平対向4気筒
  /燃料系-混合比高度補正付き気化器/排気量-73.9立方インチ(1.211リッター) 最高出力:80馬力@5800RPM
・プロペラ:Hoffman社製 HOV352F/170FQ, ブレード数:2 直系:5'6.9"(1.7m)
 構造:Hardwood core composite: タイプ:定速制御(可変ピッチ)
・燃料:100LL(低鉛、ブルー色), 無鉛自動車用ガソリンmin90RON
・最高速度:118knots(8000ft,218km/h)  巡航速度:116knots(75% Power, at 9000ft, 215km/h)
・上昇性能:毎分680ft(@海面高度)  最高巡航高度:13,120ft(3999m)
・最大航続 距離:500海里(926km) @9,000ft/19.5Gallons of Usable Fuel
<データ出典:Aviation Supplies & Academics社のDiamond Katana DA20および計算値、Wikipedia>