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 第2回の訓練日記から

正月に自宅にいないのはファミリー的にまずいので、2004年の年末だけの短期間、訓練渡米を考えたが、クリスマス休暇時期で、インストラクターの都合があまりよくなく、中止。
2005年3月から、5月渡米訓練の準備スタート。

やったこと。
 1.ビザ取得:訓練生用のM-1ビザは、期間切れで、書類、写真、費用払い込み後、再び米大使館へいく。ビザ記載の有効期間が1年でも、前回渡米から所定期間(5ヶ月間)を経過すると、ビザは無効になってしまい、再取得が必要でめんどう。
 2.SEVIS, I-20も改めて必要。
 3.TSAが新たに必要となり、Web 上で予め申請と費用払い込み($130)を済ませた。(説明は「手続きはどうやって」の項目参照)」
前年8月から8ヶ月余の間が空いた渡米訓練で、技量ダウンがどれくらいか心配。


4月28日(木)
・LA空港に朝9時 丁度着陸。ロビーで待っていると、特徴だった1メートル以上の長髪をカットした磯田さんが現れる。少し後に到着したもう一人の訓練生、KN さんをUnited Airline に迎えて、Redlandに向かう。
今回Moto さんは不在でアメリカ人インストラクターになるとのこと。残念だが最終check rideは英語だしアクセプト。
・M.I.Airにて校長MASA さんに挨拶、若い事務担当デスクのJames、2月末から来ている訓練生のID さんを紹介される。
・Jamesはもと葛飾区荒川沿いに住んでいて下町ヤング的日本語が達者。
・ID さん 40代?コンピュータエンジニア退職、IFR迄挑戦予定。
・今回参加のKN さん、35才 コンピューター,半導体関連会社のエンジニア。

4月29日(金)
・10時からフライト。
・ 機体に向かい、久しぶりのPre Flight Inspection を始めるが、いまいちスムーズに行かず。機体の周りを、いったりきたりギクシャクしながら進めた。 エンジン始動、離陸も操作を思い出しつつおこなったが戸惑いが多い。インストラクターはChris Reth, skin head, 大柄、陽気。本業はボンバディアChallenger,9人乗りジェット機のパイロット。 下は気流が悪いので、安定した雲の上に出て、6500ftでのflap無しSlow Flight訓練。Steep Turn では、360度周回したとき、機体に軽い振動。周回を始めたときに自機がつくった気流の軌跡に再び戻れたことを示す。Chris にほめられた。OK!
・15時から今唯一専任インストラクターのケビンKevin Solgato。30歳。

4月30日(土)
訓練は13時半と18時の2回。
・13時半から。5000ftにて訓練。「45 degree turn」といわれ、左に45度回るのかと、現状方位を読み、計算しつつ通常ターンをしたら、Steep Turnのことだった。バンク角45度のターンのこと。教官が変わると、用語が変わり当惑多し。失速(ストール)は言われてすぐ手順が出てこず・・・反省。 やったものはすぐ手順が出てくるように。訓練域からの帰途降下時、標準の1500rpmでなく高速降下。時間が短縮できるし、高速なので機体安定とのこと。 T&GO(*1)
・18時から。横風強くTaxingも大変と言われたが挑戦。T&GO、今日は計12回。Traffic Pattern(*2)がかなりよくなった。やっと前回2004年夏並みか、 Final, T&GOは前回より僅かによくなったかも。

 



訓練機 Cessna N49902 のコックピット、計器盤


5月1日(日)
・11時から、Brandon。TP(*2)8回位。
・15時半からKevin。



5月2日(月)
朝一で、AFSP の指紋押捺のため、San Bernardino市の保安官事務所へ。
今朝、急に腰に痛み!!、前かがみができず、靴下を着けるのが一苦労。
午前中はベッドで静養、しかし、好転せず、不安な気持ちで午後の訓練におもむく。結果、訓練中は感じず。

5月3日(火)
Kevinでフライト2回、午前と午後。
・午後は、数回Traffic Patternをやってから隣のSan Bernardino 空港へ初めて出かけた。ここはRedlands と異なり、 通常型の左回り飛行パターン。 そこでTraffic Pattern 練習。滑走路幅はRedlandsの2倍、長さは工事中で2/3くらいだが、それでも長い。最後の3回くらい自力着陸。 とにかくKevinの助力なしに降りられるよう になったのはハッピー!! 成績記録のLandingの項目欄の長い4ポイントの列(average以下)にはじめてaverage 3ポイントがついた。 今日は、初の自前タッチダウンも出来、 よかった・・・。


<とにかく、着陸が一番難しい!!>
・アプローチから、ファイナル、そしてパワーをアイドルに落として微妙にBack Pressure、狭い滑走路で、機体姿勢を水平に起こす。これがまず難しい。 わずかにでも起こしすぎると、機体が予想外の浮上。グラウンド効果のためですが・・・。その後のリカバリーが大変。逆に、起こす角度が足りないと滑走路に ハードランディングしそうになるし。

・また、うまく、水平飛行に移れても、横風なのか自分のコントロールヨークが動いてしまっているのか、滑走路至近上空を、右に流れてしまう。 左足でラダーを押して、ノーズを左に修正するのだが、どうしてもコントロールヨークをクルマと同じように、反射的に左に回すのを先にやってしまい、ラダーが遅れる。 すると、機体は右、滑走路外へむいたまま、左に傾き(ロール)、右席のケビンが操縦補助介入、機体の水平化、機首を滑走路に合わせてくれる。

・滑走路上では、ラダーはプロペラ後流内にあるので、姿勢コントロールに有効だが、エルロンは対気速度が低いので利きが悪い。着陸コントロールではラダーが主、 ヨークは機体傾き(ロール)を水平化させるだけ、が基本。このケースでは、左足ラダー、ヨークは右へ回して、左ロール傾向を水平に維持するのだが、これが、 巡航飛行中の左旋回、すなわち、ヨークもラダーも左に協調コントロール、という操作の反対なので、体が動いてくれない混乱の元。

・ケビンにいったい何回、注意され、また操縦補助介入されたことか・・・。あまり、進歩がおそいので、暗い気持ちになりました。

・さらに、この先、タッチダウンのコントロールも、かなり難しい・・・・ウーンという感じです。

    着陸の動画・インストラクターKevin_San Bernardino Airport Rwy 24/11.6MB/AVI

・今日で今回訓練日の真ん中終了。あと4フライト日。ソロまで行くでしょうか?

5月4日(水)
今日は今回第1回の教官だったChris Rethと午前1回のみ。定常飛行では、手を離せば飛行機は安定する・・・ことを教えられた。要するに、あまりエルロン、エレベーター(左手)をガチッと握るな、ということ。手を離したほうが飛行機はまっすぐ飛ぶ・・・。
午後、Pre solo written testを行った。これは、ソロ(単独)飛行実技試験まえの学科試験。

5月5日(木)
腰痛、まだあるが軽減。
・14時からKevin。Traffic Pattern での訓練中に雨がwindow shieldをたたくようになってきた。San Bernardinoへ訓練場所変更。昨日と同様、南側からUターンでLeft Downwindに入りT&GO数回。Redlandsに戻ると雨がひどくなり、雨中練習となった。視程(Visibility)は悪くないが、windshield の前が見にくい。

5月6日(金)
・午前中は曇天、時々雨。
・午後飛行可能に。Kevinとフライト、12時から。RedlandsからSan Bernardinoへ。離陸後"San Bernardino traffic, Cessna902, Upwind, Rwy24, San Bernardino"という無線交信の新種も教えられ、使用開始。この回は左手に力が抜け、中指薬指の指先グリップでヨークが掴め、 traffic pattern が安定した。finalもcourseを定めlevelを保つのが2本指グリップで安定感向上。第2回は4時から6時前まで。後半はSan BernardinoでのT&Go繰り返し、 1度は完璧フレアとタッチダウン!!。 

・Downwind の終わり付近で、Kevin が急にスロットルをアイドルに戻し、"Engine failure!" とコール。エンジン故障時の対応の仕方の練習。 急に言われてすこし驚いたが、Back Pressure, best glide の60knotsにあわせこみ、elevator trim を"Trim, Trim, trim!" といいつつ下へまわして 滑空60ノット維持。そのまま速度を監視、調整しながら左にターンして着陸トライ、RWY24にわずかに届かず。  緊急時は速やかにleft baseに入ること!!。でも初めて急にやられたが落ち着いてできた。

・夜、Pilot House で日本人訓練生と磯田さんとでたこ焼きパーティ。

5月7日(土)
腰痛は有るが軽くなった。KNさん朝一で帰国。
・8時半からKevinとtraining, T&GO 9回。Redlands空港のFly In Event(*3)のため、イベント参加来訪機、軍の3機編隊、ヘリなど各種のtraffic(*4)が多く、"Give way to faster airplane when entering right base" "902, extend downwind"指示などがでて、これに対応するなど複雑な操作の経験をした。無線交信もいつもより頻度が多く、他が交信中に、交信妨害になる発信を2回もしてしまった、反省。

・fly inを見て歩く。地元のラジコン飛行機クラブの展示のなかにjet engine付きの戦闘機があった。全長1m余。飛行デモでの音、におい、飛びざまはまさに実機そのもの。他のRC機が何をしてもかなわないリアリティ、迫力だった。推力18~20lbs, 主要部はCFRPで補強のクリーンな機体。

・午後1時半からの訓練はSan Bernardinoに移動、T&GO。Redlandsに戻り、今回訪問訓練の最終着陸を終える。
・戻ってKevinから"You can do solo" (solo *5)とか言われ、大分技量が進歩したのかと、気分よし。

5月8日(日)
5時半起床、磯田さん運転のCR-VにID さんもつきあってくれて7時発、LA空港へ。


今回の訓練で
(1)Traffic Pattern 内で、特にUpwind からCrosswind へのターン時、nose があがりすぎて、速度低下、時に高度ロスもあり。これを直すのにnose コントロールが出来るようになってきた。
(2)Final turn, Approach がうまくなり、Runway への姿勢、向き合わせこみが進歩
反面、
(3)Runway 上で、時に右へ流され、そのときのRudder, Aileron での修正がうまくいかない。
(4)Runway 上での沈下時のフレアが遅れ気味で、着地時ノーズがあがっておらず3点(前脚、主脚)着陸になることが多い。
などがまだ改良が必要。



筆者の略記集とコメント
(*1) T&GO Touch and Goのこと。着陸後、滑走路上で再度加速、離陸すること。
(*2) Traffic Pattern, TP 飛行場周回経路の飛行訓練のこと。離陸、上昇旋回、アプローチ、ファイナルアプローチ、着陸、周囲の航空機との無線通信など、飛行機操縦に必要な基本が、ひととおりそろっており、まず、訓練生がマスターすべき項目となっています。
(*3) Fly In Event 飛行場で行われる催し。この時は、地元の団体によるラジコン機のデモショーで、クルマでの来場者以外に、自機で見に来る観衆も多い。
(*4) traffic 周辺を飛んでいる飛行機のことをいう。
(*5) solo ここまでの訓練は全て教官が同乗。traffic pattern が上手くなると、教官がログブックに、solo 試験可能、との認証をしてくれて、単独(solo)で traffic pattern を、飛ぶ試験になる。試験は、3回の完全離着陸を行う。