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 第4回の訓練日記から

 <2006年4月>

第3回の訓練の前年2005年8月から8ヶ月ぶりの訪問になる。
因みに、今回の訓練は会社の連休を利用して行ってきた訪問の最終回。在職中最後の飛行訓練となりました。

4月23日(日)
パイロットハウスに到着。訓練生以外の住人が増加。
全員2階。Anittaさん、女性、50歳くらいか。MIAirのオーナー、マリオさんの姉妹同然の友人。隣のYucaipa市の食品メーカーに勤めていて、時々その会社のスナック菓子などを提供してくれて、 ハウスの皆で頂いて楽しんだ。ManagerのJamesは相変わらず滞在中。最近、MIAirの専任テクニシャンになったたNatesもここの新住人、若い。  
        <私のインストラクター、ケビン(Kevin)、右写真→>




4月24日(月)
今年最初の訓練のインストラクターはKevin。離陸, 訓練空域はいつものYucaipa方面で針路120°SE(Southeast,南西)。5500ftまで上昇。Cruise Check ListでMixtureAdjust実施(*1)
Clearing turn L90+R90。Steep Turns 左右、 1回でインストラクターのクリアOK。 SlowFlight, SlowFlightTurns。SlowFlightへの減速はパワー調整~2000rpmで、との指示。MyMemo(*2)では1500rpmにセットとある。どっちが正しいの?。どっちでもいいのか?。試験官の要求は? 要は最終のSlowFlightが確立できればいいのか?

P.Off.Stallは2回でクリアOK。P.On.Stallは8回くらい練習した。BPでStall操作に入った後傾く。そこでヨークで修正しようとした。正しくはラダーでコントロールする。P.On.Stall中は[Attitude Indicator]と[Heading Indicator]のみモニターせよとの教示。

これらの操縦項目は、実技Stagecheck-1の評価項目。昨2005年は、この練習をしないままStagecheck-1にチャレンジして見事失格。今後の訓練は、Stagecheck-1クリアがターゲット。


前回訓練から、かなり久しぶりのフライトだったが、それにしては不安感なし。


訓練機C-152のコックピット。右下(→右写真に拡大)の赤いプッシュプルノブが混合気調整つまみMixtureControl
押し込んで燃料増量。また、つまみを右に回して燃料増量の微調整
Attitude Indicatorは左写真の計器列上段の左から2番目。自機の機首上下(ピッチング)と、翼左右上げ下げ(ローリング)状態を示す。Heading IndicatorはAttitude Indicatorの下の計器。機首方向を方位角で示す。磁北が0度。


4月25日(火)
@900-1130 Rickと、Stagecheck-1で使用した訓練空域Lake areaへ。風向きを湖面の波形で確認。Stagecheck-1項目練習。
Sターンでは基準道路を越えるごとに3つ数えてからバンク操作すると丁度よいとの教示。
Rick とのフライトはリラックスして出来るのでミスが少ない。今日使用しているヘッドセットはノイズで時に聞きにくい。
A14:00-16:00 今度はKevin.
Traffic pattern, 8回くらい。気流はbummpy(上下の気流の乱れで機が突然上下振動すること) ななか、Landing 繰り返し。かなり良いlanding 2回。Kevin に助けられた着陸1回。横風に流され右により、修正がおくれたため。
学んだこと。Cross Control, Runway上での修正。
 1.ラダーでの方向修正→向きが変わるがロールしだす。
 2.ヨークでカウンターステアしてLevelを保つ。(これをクロスコントロールという)
B帰途、Stater Bro'sで食料など買い物。
Pilot Houseに戻って、背伸ばしに床に転がったらたちまち睡魔に襲われる。18:00-19:30まで寝てしまった。到着してから2日目、このころが一番時差が強く感じる。

4月26日(水)
曇り。visibility はまあまあだが雨がばらつきだした。雲が低くVFR条件が成り立たず訓練不可能?。
今日は無線通信の練習DVDのComm-1のメモをつくった。・・かなりはかどった。
急遽James がやってきて「Brandonがやれるけど飛ぶ?」 来たのは、若くて人あたりのよいCFI, MARCH空軍基地勤務、Cessna-172乗り。Pattern をRunway 8(*3)で初めてflight。どうもDownwindが遠くなり、Final が届かなくなった。Runway 8は上り勾配、Final は高いところから降りていくように見えるのが正しい。今回は低く見えてショートしそうになりPower追加が忙しかった。
のち、Lake Area。Power On Stall 5-6回。その帰路、バンク角30度のフルターン、アドバイスもありターン中の高度低下に注意が払える余裕、高度維持限界 ±100ft以内に抑えられた。
2000rpmにて降下でRunway 8のRight Crosswindより進入、Touch & Goし、最終のFull Stop で終えた。Brandon は言葉明瞭、ほめ上手で気持ち良くやれる。
今日は気温が低く、初めてセーターを着てフライトした。

4月27日(木)
10:30-12:15 Kevin, 機体は67361
Pattern、Touch & Go 数回。Long final, no flap landing, Simulated Engine Failure 1回。
今回訪問中の達成目標をSOLOの2回目確認テストクリアにしたいとKevinに伝えた。Kevin 了解。目標明確化。SOLOはSBDで行うとのこと。 今回4日目になるがLandingが前回夏の最終レベルに戻ってない。(昨年夏から時間たちすぎ?)
  1.Idle後のlevelが遅いから低い
  2.flare to land が少なすぎてnose があがっていない
Runway上のaileronによる軸方向キープ/中心線への接近は少し出来るようになった。しかし、rudder による方向コントロールは不十分または遅い。
1.は、視線移しRunway End 狙い、を忘れている。基本忘れ!!

4月28日(金)
今日Sくんが日本から到着予定。
私も今日飛ばないと、来週のSOLO2回目チェックが出来なくなりそうだが天候が心配。
日本から持ってきた携帯電話は3G仕様なので当地でもそのまま使用できて便利。何回もRiverside空港に電話してATISを聞いて空港気象情報を確認した。
昼頃Kevin からJames に電話。「Traffic patternなら出来るがやるか?」とのことで「OK、やります。」
昨日のreview反省から、今日の訓練の狙いを着陸操作の安定化にした。

今日は昨日より格段に向上。残るのはエルロン・ラダーのクロスコントロールと、最終フレアをもっと大胆におおきく。 止めかけた練習を、ねばってもう1回依頼、 Landing。ほぼセンターに決まり、「やったぜー!」で気持ち良く終えた。Kevinのつけるスコアが2、または1ポイントが並んだ。 <5が最低、1が最高評価ポイント>

Sくんが昼過ぎロサンジェルス空港からMIAirへ直行で訓練にジョイン。Rick といきなりflight。長旅後に、いきなりフライトなんて元気だなあ・・・。

 <比嘉(ひが)さんを紹介してもらった>

磯田さんが機体清掃・備品補充のためRunwayにいる時に、がっちりした体躯の日本人が磯田さんに声をかけてきたので、 磯田さんに紹介をしてもらった。 比嘉さんといい、在米23年、愛機ピッツでaerobatic flight、 Renoのエアレースに参加している。 空港西側のFuel Pumpの並びにハンガーがあり、 白のVanと乗用車の2台があれば、そこにいるとのこと。今度訪問して話をうかがおう・・。

4月29日(土)
Nick, 初めてのインストラクター。若手、MIAirに来て8カ月。
@Steep Turns(*4) ターンに入ったらトリム、ノーズアップ側に3回やるとヨークBPがNeutral で丁度高度を保ちつつ回れる。ターンを戻すまえにトリム-3回しないと切り返しストレートで浮き上がるので注意。反ターンに入ったら3回、出たら-3回、忘れない。この方法は実に効果的、今日の大収穫。Nickのおかげ。
A初めてUnusual Attitudeをやった。目を閉じて下を向いて機の姿勢が異常な状態、例えば「上昇、左に大きくロール、低速・・」にされるのを待つ。"OK"の声で眼を開き、自分に操縦が渡され、Attitude Indicator を頼りに自機を水平巡航に戻す。
BCheck List 使用・・・不足。リストを用いていない。

4月30日(日)
13時から15時、Nick 。
TakeoffからDownwind(*5)でField を右にきって L12をoverflying してYucaipa へ。4500-5000ft で練習。昨日と同じメニュー、今日は"Checklist使用", "P/on Stall, off Stallを減速1500rpm方式で実施、Turn Cordinator(右写真)を、Ball in Center(*6)狙い"でおこなった。

P/on Stall, off Stallとも基本の減速1500rpm方式でスムーズに入れた。OK。P/off.StallはFull Powerリカバリー が遅れ気味、BPがややpush 気味なのが△。
Steep Turn はTrim 3回入れてPower増加少しで左右OK。
帰路、4500ftから2000rpm方式でDescent(降下), L12の3 mile SouthでRadio。Descent checklist を見て、click 3回してRedlandsの空港情報を確認、Altimeter(*7) をあわせた。

Pattern に戻って通常項目練習。
狙いの成果
  @Checklist スコア、昨日4→今日3、向上。
  A減速は1500rpm方式に決めて、P.off, on Stallがよくなった。
  BLanding はCenterからは外れなくなってきたが、フレア高度が高すぎたりしてドスンやバウンスもあり、いまいち
    だった。
  CRunway Endに視線を移すのは良くなった。Finalでの規定速度65ktsが守りきれていない。△

2006年5月1日(月)
9時から11時 Kevin。 視界良くない。SBDに移動したが、IFR機が強引に反対方向のRunway 6から進入して、Kevinが「危険行為だ!」と怒るような状況で、条件が悪いためL12に戻り、通常の訓練項目をこなす。

午後は2時から4時、SBD。Kevin 。
課題の着陸操作は、Idle-Level-方向キープ/Rudder修正-T/Dwn にフレア不足だったり、過大だったり安定せず。
2回くらいは2ポイントクラスLanding もあったが残りは平均(3ポイント)またはそれ以下でがっかり。
L12に戻りFinal Landing は決めようと、狙ったが3ポイント(-)で、
  Kevin "Horrible!!"(ひどい着陸だ!)、自分"Dissapointed!!"(がっかり!)。
  Kevin, 「Good dayもあれば, bad dayもあるさ」とフォローはしてくれたものの・・・・。
今日がKevinとの今回最終予約フライトなので、今回の目標2nd Solo、出来ればStagecheck-1クリア!は幻と消えた。


   <今回訪問の収穫>
    1.Stall, Steep TurnなどStagecheck-1評価項目の殆どが確実になった。
    2.Landing はもう少し改良が必要 ・・Runway上でのコース修正


Kevin に「次は7月末に来る」というと、「あと200時間だから、そのとき(Kevinは)いるかな?」「え?」
磯田さんによれば、CFIは皆エアラインパイロットを目指していて、累計飛行時間1500-2000時間狙い、大体2年くらいでやめていく、とのこと。


<比嘉さんのハンガー訪問>

今日の訓練も終わったので、滑走路南脇を歩いて、西側の燃料スタンドから左折すると、奥のほうのハンガー前に白いバンがとまっている。比嘉さんがいるかも、 とハンガーを覗き込んで挨拶したら、一瞬びっくりして後、笑顔で迎え入れてくれた。

    右写真は比嘉さんのピッツ
    <出典はこちら>
 ほかにも綺麗な写真多数!
 

Redlands空港内にハンガーを借りており、今日はCessna 182 Skylane の燃料タンクのブラダーを交換していました。弁護士2人で共同所有しているものだそうです。
エアレース用の自機ピッツは別のハンガーに保管中。休暇で来ている奥様とご一緒でした。奥様は田町に住んで、田町と大手町にオフィスをお持ちだとか。 比嘉さんは在米23年、アクロバット、エアレースを軸に、修理整備を仕事にしているようだ。Redlandsにも日本人のAirmen がいるとは・・2004年から来ていて2006年まで気づかず。2003年だと思うが、在職中、カリフォルニア、リノ(Reno)へ、アメリカ最大のエアレースを見に行ったことがある。 そのとき、唯一の日本人エアレーサーとして参加していた比嘉さんの整備スペースを訪問し、話を伺った覚えがある。比嘉さんが覚えているか定かではないけれど。



ItさんがPilot House に参加。92−93年ごろ、現MIAirが立ち上りの頃に、5月と8月の2回の訪問でVFRのライセンスをとったすごいひと。1,2年に1回くらい来ては飛んでいるそうだ。


筆者の略記集とコメント
(*1)MixtureAdjust実施 エンジン回転数がmaxを示す回転数になったらそこからMixture Control を3回(half turn)、右回しリッチ化。
(*2)MyMemo 2004年初回訪問から、習ったことをメモにまとめ、パソコンで整理蓄積してきた。始めのインストラクターから、Slow Flightへの減速は、エンジン回転数1500rpmで、(かつキャブヒートオンで)と習った。
(*3)Runway 8 Redlands空港の昼間、太平洋からの西風が普通で、常用滑走路はRunway 26。夜間や、すくないが東風時はRunway 8が使われる。
(*4)Steep Turns 基本操縦技術のひとつ。バンク角45度での急旋回。下向き(45度)の加速度が1.4Gになるので、操縦も結構頑張らねばならない。
(*5)Downwind 飛行場の長方形の形をした場周コースの一部で、離陸後500ft上昇したら、右(Redlandsの場合)に90度ターンしてcrosswind leg。さらに右90度ターンして入るのがdownwind leg。追い風で飛行になるるので、この名前がある。滑走路と平行する。
(*6)Ball in Center 失速動作中にTurn Cordinatorの窓にあるボールが中央にあれば自機姿勢は正しく、狙いの進行方向から外れない。
(*7)Altimeter 高度計。計器に飛行地域の海面気圧をセットして初めて正しい海抜高度を示す。Redlands空港の気象情報に海面気圧があるので、それを無線で聞き取ってセットする。