- - - Takeoff Runway 26 - - -          ライセンス取得へ

 第5回の訓練日記から

 <2006年7月20日から8月5日まで>

   6月に会社を定年退職。7月の半ばまで行ってきた大学の講義(非常勤講師)も、前期の試験を
   18日には終えた。その翌々日には、Redlandsへ出発。
   今回、次回の訪問は、今迄と異なり、2回で最長で夏一杯の滞在を想定。ライセンス取得に決着
   をつける決意で臨んだ。

7月20日(木) LAX着
いま、MIAirには、作家・東北大特任教授というSZさん(作家名:瀬名秀明さん)が月曜24日帰国(5日から滞在、 飛行40時間、ソロ寸前とのとこ)予定で来ており、パイロットハウスでは2,3日同室となる。
また、磯田さん、インストラクターのKevinまで、パイロットハウスの住人になっていた。
MIAirでの訓練では、今まで付き合いの無かったタイプの人々と同宿、いろいろ話が聞けて面白い。

2006年7月21日(金)
朝から蒸し暑い。
1回目フライト:9時から今回訪問の初フライト、インストラクターは若いBrandon、67361。5月3日以来約2カ月のブランクとしては、着陸のフレア時浮気味だが、満足。 Brandonの評価も1−2ポイント。

2回目フライト:13時から15時。Brandon。Stagecheckの練習でLake Area 訓練空域へ。
Slow flight, Slow turn, Power off stallはまあまあ, Power on stallはstall後傾いたがしっかりリカバー。Steep Turnは3回trim方式でキチンと出来た。Turn around the point,  ポイントとの距離感がつかめず、近すぎ、ヨークの細かい修正が必要で、またハイウエイをreference にしてのS turnsも操作中に高度が100ftくらい上下した。最後のS turnでノーズ と水平線の関係を保て、とアドバイスされ(基本の基本なのにすぐ忘れる)、そこで修正ができ、フラットなturnが出来た。今回評価も1−2ポイントで満足。

夜:買ってあったフライドチキン、レタスを2枚つけてサマになった。
これにSZさんが炊いてくれた(少々水不足、固めの)ご飯を頂き、即席味噌汁、ビール。私と同様、SZさんも普段料理をしていないタイプ。

2006年7月22日(土)
9時から、Brandon、Stagecheck-1のリハーサルをした。
エンジンフェイルの対応は、急に言われてあせったが、Kevinに習った呪文"Trim,Trim,Trim"を思い出し、BestGlide 60kts, find place, それからエンジン リスタート手順、Radio Call, それからEmergencyLanding 手順をやろうとしてcheck list を見ているうちに、「着陸場所は?」で「えーと、えーと」になってしまった。 着陸場所はクリアな目印が必要。

帰路、ラダーとaileron のクロスコントロールを申し出てやらせてもらった。
L rudder をpush するとノーズは左回頭するが、同時に左へ少しroll する。aileronを逆に右に少しあわせると機体はroll が水平化して、飛行することをしっかり確認した。
MIAirからの帰路、大きなショッピングモールを磯田さん、SZさんと散策、本屋など。スタバもあり。
その後、花とワインをSZさんが選んで買い、Marjo(マリオ)さんの新居オープンを訪問、シャンパン乾杯。プールもある広い庭。家のレイアウトはPilot Houseとほぼ同じ。

2006年7月23日(日)
今日は、風が強くときに雷鳴もあり、結局フライトは中止。SZさんは今日が最終フライト日なのに初期目標のSOLOをクリアすることなく残念がっていた。

夜は、マリオさんから近くのSteak RestaurantでのDinnerに招待された。Annitaさん、SZさん、自分とで4人。マリオさんが参加しているという航空通信会話英語の標準化プログラム 。6段階でICAOが中心。2008年春から施行とか。SZさんも支援したい、と言っていた。

2006年7月24日(月)
4晩相部屋だったSZさんをMIAirで朝見送り。11月か12月に再度Redlandsに来るそうだ。
MIAirのハンディ無線機にPCのヘッドフォンを付けて周辺空域の航空無線の聞き取り練習。理解度20%くらい。周波数をスキャンしてくれるが、全文は聞こえず、途中から始まり状況が わからないせいもある。
14時が14時45分になったが、フライト開始、KevinにStagecheck-1のリハーサルを依頼。
一連の訓練項目をこなす。またオーラル質問準備をするよう言われた。.
Kevinから、「GUMPS, IM SAFEの意味は?」と問われ、十分答えられず!!。

2006年7月25日(火)
14時~16時でBrandonとフライト。Lake AreaでStagecheck-1項目リハーサル。

2006年7月26日(水)
11時から13時、Kevin、49902.
パイロットハウスに戻って、ノートパソコンをチェック、3日前にインターネットで注文した個人用ヘッドセットが着かなかったので、問い合わせメイルを出した。ヘッドセットは、 MIAirにあるものが借りられるが、自分用が欲しくなり、ヘッドセットとしてはかなりの高機能品をオーダーしてある。

2006年7月27日(木)
フライト、8時から10時、Kevin。
横風が9ktsで、朝の時間帯なのにソロが可能な条件にならず、フライトを終えた。
14時から16時、 Brandon, SBDに向かいRwy上で低空飛行をしてのクロスコントロール練習。T&Go 数回、横風が少し強いようだったが、第2回目のソロ試験を依頼。 BrandonがOKしてくれたので、彼をハンガー前でおろしてソロに向かう。

"San Bernardino traffic, Cessna 49902, departing runway 24, San Barnardino"

でホールドショートラインを通過。
2回目の離陸前に、持ち込んだボトルの水を飲んだ。旨かった。これで大いに平常心に落ちついた。このところの高温で(気温40度オーバー!)、水はお湯になっていたが。Landing は1,2回目はOK, 3回目はセンター外れ大(片ウイングスパンくらい)、全部フラット気味で、ノーズアップ姿勢でなかった。だがBrandon基準ではOK。
第2回ソロをクリア出来てよかった。次はStagecheck-1だ。

また、今日は朝MIAirのオフィスにきたらStratus(ヘッドセットのモデル名)がテーブルの上にあった。予想外に早い到着。早速、午後のフライトで使用。

フィット感最高、遮音性良好、Active Noise Reduction機能も効果的、無線音質も素晴らしく、 今まで聞き取れなかった交信もよく聞き取れる。やはり買ってよかった、というよりもっと 早く購入すべきだった。よく聞こえても理解しにくい無線通信で、おまけに日本人にはハンディキャップな英語、少なくとも聞こえだけは最高にしたくて、大枚をはたいた価値があった。


というわけで、今日はソロOK、ヘッドセットOKなので満足してPilot Houseに戻った。途中買い物。
食事準備前、洗濯機を回しながらノートPCを開けると、家内と、息子がWindows Messengerのchatで会話中なので、割り込んで家内に近況連絡。

カレー、温野菜(レタス、チンゲン菜、にんじん)マヨネーズ、キウイ、ビールで夕食準備完。Anittaさんも同席で夕食。San Diegoにいる彼女の息子のこととか、この週末、息子とあう のが嬉しいとか、会話。Kevinが、自家製ビールをJames, Anittaさん、自分にそそいでくれた。ダークビール、味はまろやか。
今日は2回のフライトのせいか、ビールもよくまわり9:30には就寝。

2006年7月28日(金)
9時~11時、Kevin。
頼んでStagecheck-1にしてもらった。
Kevinは、この時、MIAirのAssistant Chief Instructorになっており、Stagecheck-1の試験官を担当できること になっていた。

Lake Areaは雲がおおくその北方、Yucaipa空域。5500ftでClearing turnから、Steep turnに。高度ロスがあったりしたが、2回目トライでOK。Slow Flight、Turnとも得意で1回でパス。Power Off Stall は1回でクリア、ダイブなくロールもなく成功。Power On Stallは、やや乱れ、5回トライ、3回目と5回目がダイブもロール もなくクリーンに出来た。上空でEmergencyもOK、そのままBest Glide 60ktsでL12に戻り、FinalからFlap Downして着陸。

T&Goして、Southbound 上昇中に、IFR練習マスクをつけさせられた。今回のは視野制限がしっかりしたもの。 これで私が下を見ている間に、Kevinが自機の飛行状態を変えて、 さあ私の操縦。外部は見えない状態で、Attitude Indicator を基本に、全ての計器をスキャンしながら、姿勢を立て直す。さらに、計器だけを注視して、指示された高度、速度、 方向を合わせ、維持する。計器飛行の練習。計器だけ見て飛行するのは、姿勢維持が定まらず難しい。

戻って、Traffic Pattern では1度目はSimulated Engine Failure, 2度目はRadio Failure対応だった。Engine Failは何度も練習しているのでOK。Radio故障でのTransponder設定が問われ、7600 が正しく答えられず。ついでに7500=Hijacked。座学の内容はなかなか空中で出てこない。
しかしながら、Stagecheck-1は合格!

明日Nick とのフライトはStage-2に入れる。結局、ソロ後の、1回目のStagecheck-1チャレン ジ落っこちから今回の合格まで11ヶ月たっている。今後、Stage-2, Stage-3とあり、これでは今夏中のライセンス取得決着は苦しそう・・・とも思え、まあ急がずやろう、と構えた。

7時半ごろ、Anittaさん、Marjoさんに誘われ、Marjoさんの弟とでHonda Pilotに乗って、Irish Danceを見にRedlands野外音楽堂へ。 彼女の友達もきていた。オレンジカウンティに住んでいる、アイルランドから来た若い夫婦。みな飲み物、食べ物を持ちこんでピクニック+ダンス鑑賞で、訓練漬けの生活から 一時離れて、とてもリラックスできる雰囲気。昔、Hollywood Bowlに行ったことを思い出した。Redlandsは文化レベルが高い地域のようだ、大学のせい?日野市と姉妹都市でもある。


 STAGE-2 入り 


2006年7月29日(土)
9時、Nick 到着。フライト実施。902。
今日からStage2入り、Nickに説明、シラバスに沿って進行依頼。新項目は2つ。
 (A)まずShort-Field(短滑走路)離着陸
  使用可能なRunwayが短い、あるいは滑走路端に障害物(50ft想定)があって短い距離で離陸・着陸してクリアする必要がある場合の飛び方。
 (B)続いてSoft-Field(非舗装滑走路)離着陸
  舗装されていない全ての滑走路での離着陸の仕方。草地、ダート、雪などの滑走路

Nickが言うに、
 「Stage-1が一番難しい、なぜなら初めてのことばかりだから。Stage-2はもう峠をこしたようなもので、 
 Stage-1より期間が短く、Stage-3も同じ」

 予想ではこれからが長いかと思っていたので半信半疑だが・・うれしい励ましのコメント。


訓練後、ダウンタウンまで恒例のエキササイズサイクリング。コーヒー&クッキー休憩を入れて2時間タップリこいだ。
バスタブにお湯をためて、ゆっくり風呂、リラックス。

2006年7月30日(日)
今日はフライト無し、完全休養。
午後は近隣サイクリング、2時から3時半まで、自転車のメンテもした。
その後、夕食を挟んで、次回訪問の航空券手配。

2006年7月31日(月)
曇り、わずかに雨、MIAirにて、視界はVFR不可条件、山が見えないので、フライトは出来ず。
午前中は、操縦操作のビデオスタディ、午後はKevin の座学で13時から16時まで、
 1.Short & Soft-Fields Takeoff and Landing
 2.VOR
 3.MARCH Approach への無線交信のパターン

をやった。無線交信は覚えてすらすら出来るようになりたい。
途中で、各種の高度の定義を聞かれて正確に答えられず。やはり無理にでも時間をさいて、メモ学習すべき。明日から1時間ずつやろう。

2006年8月1日(火)
うす曇りから晴れ間も広がってきた。
9時から11時、Brandon とSBDでShort-Field, Soft-Field の練習。1度はその組み合わせで、障害物を越えてからアイドル、Nose Dive で着陸も。Runwayが迫っているのにダイビング姿勢を取るのは度胸がいる。
Short-Field では、高度低すぎ、速度おそくナンバーの手前に着地してしまったのが2回くらい・・。
Soft-Field はファイナルアプローチから、Idle, BP to Flare, Add Power to Nose Upはおおむね上手くいったようだ。
3時から5時にKevin, 902 で急遽いれてもらった。やはりSBDにて、Shrort-Field, Soft-Field の繰り返し。

2006年8月2日(水)
11時からKevin, 902。Riverside(RAL) へTowered Airport の交信練習にでる。
今回訪問では始めて
のRAL行き。
RedlandsからSBDへ無線周波数の切り替え、SBDの3マイル南東を東から西へ通過のアナウンス。RAL ATIS取得、バージョンはWhisky。南下してRALに向かう。RAL Towerとコンタクト、案の定、

Tower  "Cessna 49902, make Right Base for runway 27, report 2 miles Base"

と来たのだがすぐには返せず。練習してきたDVDのCOMM-1 Radioと違う言い回しをKevinが教えるので、全く準備無しに向かったも同然状態。
まず、Baseにはいっても、本来のFlap 20度, 70kts になっていなく、Kevin に指摘された。また無線で困り、さらに、traffic が多く、Downwind を伸ばせというタワー指示などもあり、A beam を大きく通過したりの操縦ミスも多発。次々操縦操作をしながら、文章を考えつつ英語で無線交信するのは、頭がパニックになる。
戻ってから、空港周辺言い回しで、今日の言い回しのメモを作り、Kevin に確認してもらった。
これを、PC で資料化。滑らかに言い回しが出てくるよう、発声練習。

午後は4時から、Kevin 902, 再びRALへ。準備したり、言い回しを記憶したり、"Readback + 902" というパターンを確認したりしたのと、状況が少しわかったので、 かなり午前よりは進歩。操縦動作も安定。
6時前にRedlands に帰着、最後の着陸もまあまあ。

今日は、"Much improvement" とKevin に言われた。彼に誉められるのは稀。
私のスコアファイルに記帳しながら、「おや、100時間を越えたね。加速しなければ」とコメント。おやおや、という複雑な気持ち。明日は3回目のソロで、これが過ぎると、 Redlands 以外にもソロが出来るようになるそうだ。


2006年8月3日(木)
朝、食後、ノートPCを開けたら家内がすかざずチャットで話しかけてきた。映画にいった話題からチャット数分。
10時からのソロになるはずのフライトは、雲が低く条件を待って、11時から開始したものの上空確認の結果、条件不足で、3回のNormal Takeoff and Landing になった。

午後は、Kevinから、「今回はRiverside にいってそこで条件がOKなら、そこでソロをしよう」とのことで、なれない場所、タワーとの交信もあり、でややヘジテートしたく なったがOK、といって出かけた。
途中の交信、現地での交信は、昨日よりさらに改善された。まだ、2,3回、聞き取れなかった通信があるが。
残念ながら、よく分からない理由で今回はソロはやめよう、とのこと。
空港の横風のことも触れていたので、この気象条件で私の技量でソロは不安に思ったのかもしれない。
「明日8月4日帰国。つぎは8月14日に来る」と言ってあったので、Kevinは、「14日にソロ」、というが間が10日空くと1、2日のリハビリは必要で、天候条件や、Kevin自身の日程都合 でさらに先になりそうなのが・・・。まあ、仕方なし。Redlandsでやるか?とも言ってくれていらが、「どうせならRiverside!」と答えておいた。
3時に終わって、MIairを離れた。これから、荷物つくり 。


今回成果
@Stagecheck-1 完了、これは大きかった。
Aソロ#2完了byBrandon
BStage2科目に入ったのと、Riverside/Towered Airportでの訓練に入ったこと。
 Towerとの交信は3回、徐々に慣れてきた。
C残念だったのは、ソロ#3/Riversideに入れなかったこと。タワーの人たちも無線で「ソロはやらないの?」と聞い
 てきてくれて、関心を持ってくれていることがわかったのは 嬉しかった。


今後は、最終試験に向けて、Stage-1 のスキルを時々復習練習してレベル維持、そのためのポイント集整備。これとStage-2進行をアグレッシブにKevinに要求しよう。

2006年8月4日(金)
夏訓練前半部を終了して帰国。
5時半起き。7時、Pilot House発。いつものKE002、機内。映画 Mission Impossible III。